救いを求めて旅と酒

やや思想が偏った旅行記です

分断がテーマのバックパック旅 その4日目:イスラエル②死海

2018年9月6日(4日目)

 

 

朝目が覚めて、知らない天井を見て「そっか、今イスラエルにいるのか・・・」となる。

朝起きた時にその場所が自室じゃないとちょっと焦る。

 

今日は死海に行く。

 

イキリオタクなら誰しもが聞いたことがあるであろう「死海」。

死海文書」とかもうロマンの塊である。

死海文書の類義語に「実家の学習机の引き出しにしまったままの中学生時代の黒歴史が書かれたノート」がある。

 

 

ホテルの兄ちゃんから死海行きのバスの時刻表をもらった。

 

兄ちゃん「Ride on the bus 486. and you can get to the Dead Sea.」

Central Bus Station(イェルサレムバスタ新宿的な場所)からEin Bokek(死海があるところ)に行く。

イェルサレムの街中

ホテルを出て徒歩一分でこの景色。
「うわー!海外来ちゃった!」って感じがすごいする。
なんというかこの中東感が最高。

 

なぞの鳥

キジバトの亜種。

 

 

バス停に到着。

Central Bus Station(Jerusalem Central

 

言われた通り486のバスに乗る。

 

1時間40分くらいのバス旅

謎の文字。エモい。

はえ~これが死海か。

死海は塩分濃度が高すぎて生物が生きられない。名の通り死の海である。

元々は海で、標高が低いこの地域に海水が多く溜まってたんだけど、
陸地が隆起してきて陸の中に海水が残ってできたのが死海
数千年、数万年と時間が流れるにつれ、海水は蒸発していき、塩だけが残った結果
やばい塩分濃度になってしまったのだ。

 

ちなみにここは海抜マイナス442m。海に行って東京タワーを逆向きにぶっさしたよりも深い場所だ。

 

 

ウェミダー!

切れ痔持ちの同行者と死海に入る。大丈夫かな。まあええか。
「傷口に塩を塗る」とは言うが、これから彼は傷だらけのアナルに塩を塗る状況なのだ。
なんだこの状況。痛いに決まってるだろ。

「ケツ筋引き締めて海水が穴に触れないようにしながら入るわ!」

うっせーな

 

ウヒョォォォォオオ!!

塩分濃度が濃すぎて体が浮かぶ。

噂には聞いたことがあったが本当に浮くんだ!
体が浮き輪を付けた状態みたいになる。めっちゃ楽しい。

イキって本を読む始末である。

 

死海でキャッキャしてたら男の人に話かけられた。

「あの・・・日本人ですか?」(日本語で)

まさか死海で日本人旅行者に出会ってしまった。

 

というわけでパシャリ。

左がワイ。熱狂的な私のファンに私の裸の画像を「新しいフォルダー(1)」という名のエロ画像フォルダに保存されないよう体は隠しておく。

 

どうやら彼は大学2年生でバックパック旅をしながら世界を回っているところだそう。

なぜか大学4年生の私たちより年上だったが気にしない。

イスラエルの前はトルコにいて、宿代をケチるために公園で寝ていたら身ぐるみ全部ひっぺがされたらしい。どんな人生だよ。てかよくそのままイスラエルに来たな。

面白すぎる。

 

チャリで来た

 

この人に「今まで行った国で印象に残ってるところとかあります?」って聞いたら

「インド。あれよりもひどい国はない。終わってる。」

 

インド、一体どんなヤバイ場所なんだ…

 

死海をおもちゃにして遊んだところで帰る。

 

バスには充電用のUSBポートがついていた。

なんかイスラエルにデータ抜かれそうだから充電しなかった。

 

 

バスに乗って谷を走っていると突然バスが停止した

動揺する車内に突如銃を持ったイスラエルの軍人が3人乗り込んできた。バスはおそらく軍人に止められたのだろう。

軍人の一人が「Show Me Passport!」みたいなことを叫び出す。

緊張が走る車内。慌ててパスポートを見せる我々。

ガムをクッチャクッチャしながら乗客一人ひとりのパスポートや身分証明書をじろじろ眺める軍人たち。態度が悪すぎる。

 

一通り乗客の身分を確認したあと「お前らはここで降りろ」
といったことを言い、一部の乗客がバスを降ろされた。

見た感じイスラム教徒やアラブ系の人たちだった。

バスにいるアラブ系の人を降ろした後、満足げな顔をして軍人は去っていった。

 

こえ~!

 

なんか疲れた。

Central Bus Stationに到着し、バスから降りて、路面電車に乗り換えて、ホテルに戻る。

youtu.be

ヘブライ語は我々の文字とは逆から文字を読むため、電光掲示板では左から右へ文字が流れる。

ヘブライ語→英語→アラビア語ヘブライ語→英語・・・って感じで案内がされて、
文字が右へ左へ行ったり来たりする。これが見てておもしろい。

 

途中で寄った公園

名古屋市千種区みたいな形してんな。

 

千種区のマークの由来は?|ちくさん

 

 

ホテルの近くにある売店のおっちゃんが疲れを癒してくれた。

イスラエルで出会った数少ないいい人間。

 

 

GoogleMapsに売店の情報がなかったのだが、この通りにあった。

 

疲労困憊だったのか、この日はこの後の写真がなかった。

 

 

 

明日はイェルサレム旧市街に行き、キリスト教聖地巡礼をする。

 

 

次回、5日目:イスラエル③イェルサレム旧市街・・・

 

つづく